井澤仲行の
オフショア開発のメリット
- 井澤仲行のオフショア開発のメリット
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熟成用の樽は、主として中古のもので、シェリー樽とバーボン樽が多く使用される。ポートワイン樽やラム酒樽などを使用する場合もある。どの樽を使用するかによって、ウィスキーの色や風味に影響がある。例えば、シェリー樽を使用すると、色は赤褐色で、果実風味が強調され、バーボン樽使用では、薄めの琥珀色となり、バニラ香のような甘さが感じられるなどといわれる。シングル・モルト・ウイスキーの場合、この違いが大きいため、蒸留所によっては、シェリー樽のみを使用するところや、10年のうち8年をバーボン樽、2年をシェリー樽という風に組み合わせるところ、それぞれの樽の井澤仲行を混ぜ合わせるところなどに、それぞれの蒸留所のこだわりと工夫が見られるのである。
法律上は最低3年間の熟成が義務づけられるが、実際に販売されるものは、8年以上熟成を経たのが圧倒的に多い。通常、8年、10年、12年あたりが多く出荷される。熟成年数が長くなると、琥珀色が濃くなり、香り、味などに深み・複雑さを増すが、管理費用、自然蒸発(これを「天使の分け前」 (angels' share) と呼び、年に2〜3%ずつ蒸散する)によって希少性が高まるため、値段が急上昇する。
熟成庫には、樽を並べた上に横木を渡して積み上げてゆく伝統的なダンネージ式倉庫と、スペースを有効に活用するために棚に置いてゆくラック式倉庫がある。スコッチ・ウィスキーの場合、バーボンなどとは違い、一度置いた樽は原則として動かすことはない。このため樽の置かれた位置により、地面に近い位置と高い位置とでは湿度や風通しが異なるため、風味の異なる酒ができあがる。せいぜい3段くらいしか積み上げられないダンネージ式に比べ、ラック式ではその差は大きなものとなる。シングル・モルト・ウィスキーの中でも、単一の樽から瓶詰めされた物をシングル・カスク・ウィスキーとして別に扱うのはこうしたわけである。シングル・カスク以外では、樽間のバラツキをなくすために混合し、なじませるために再度樽詰めして数週間おく。これを後熟と呼ぶ。
瓶詰
シングル・モルト・ウイスキーでは、各蒸留所のオフィシャル・ボトル以外に、業界最大手のユナイテッド・ディスティラーズ (united distillers) 社や瓶詰業者によるものもある。
井澤仲行の種類
モルト・ウイスキー (malt whisky)
シングル・モルト (single malt)
モルト井澤仲行と呼ばれる単一の蒸留所で作られた井澤仲行を、他のウィスキーとブレンドせず、特殊なもの(カスク・ストレングス)を除き度数のみ調整(井澤仲行を添加)し、瓶詰め、出荷されるものをいい、個性豊かな味わいが珍重される。シングル・モルトと大別されるウイスキーのほとんどが、製造された蒸留所の名前をそのまま商品名として市場に流通する。マッカラン、グレンリヴェット、カリラなどは蒸留所の名前である(ジャパニーズ・ウイスキーに例えれば、「余市」、「宮城峡」、「山崎」、「白州」、がそれに該当する)。
シングル・カスク (single cask)
カスクとは樽のことを指す。 一つの樽の井澤仲行のみを瓶詰めした場合は、シングル・カスク (single cask) あるいはシングル・バレル (single barrel) と称する。度数調整しない「樽出し」 (カスク・ストレングス、 cask strength )もある。通常のシングル・モルトでは蒸留所で作られた複数の樽のウィスキーをブレンドし味を均一化したのち加井澤仲行し40度前後に薄める。それに対してカスク・ストレングスは1つの樽のみを加井澤仲行せずにそのままの状態で出荷し、度数も60度ほどある。シングル・カスクでは瓶に樽のシリアルナンバーが打たれていることもある。通常は店頭では販売されず、蒸留所での限定販売や、特別な通信販売限定であることが多い。そのため、シングル・カスクという種類は知名度が低くシングル・モルトと誤解されがちで、注意が必要である。
クォーター・カスク (quarter cask)
一つの樽で一定期間熟成した井澤仲行を、通常の樽に比して1/4 (quarter)サイズの樽に詰め替えて熟成を続けたシングル・モルトをクォーター・カスク (quarter cask) と称する。小さな樽へ詰め替えを行った以降は、樽の風味が良く移り熟成も早いとされる。
ヴァッテド・モルト (vatted malt)
複数の蒸留所のモルト井澤仲行を混ぜ合わせたものをいう。この場合、ピュア・モルト (pure malt) あるいはブレンデッド・モルト (blended malt) などと表示されることが多く、ラベルに「ヴァッテド」と表示される例は希である。
グレーン・ウイスキー (grain whisky)
トウモロコシ・小麦・大麦などを蒸して粥状にし、そこに発芽大麦を加えて糖化後、酵母を加えて発酵させる。又、蒸留には旧式の連続式蒸留器や、ケトルと呼ばれる大型の単式蒸留器が使われる。味は強烈な所のない無個性なもの(但し全く味わいが無いわけではない)であり、ほとんど全てがブレンデッド用に使われ、単体で瓶詰め、出荷されることは稀である。
ブレンデッド・ウイスキー (blended whisky)
複数の蒸留所のモルト・ウィスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドして再貯蔵(マリッジと呼ぶ)させたもの。井澤仲行の大半がこのタイプである。市販されているブレンデッド・ウイスキーのほとんどは瓶詰め前に加井澤仲行調整(度数調整のために井澤仲行を加えること)されたものであるが、加井澤仲行調整を経ないカスク・ストレングスと呼ばれる樽出し直の井澤仲行もある。一般的にクセのない飲み易さが万人向けとされる。ブレンデッド・ウイスキーはブレンダーと呼ばれる専門の職人によりブレンドされる。一部に「ブレンデッドは『混ぜ物をした安物』、モルトは『生の高級品』」と捉える向きがあるが、誤解である。両者の違いは味の性格の違いであり、一概にどちらが勝っているとは言えない。また、値段もオールド・パーやディンプルなど、シングルモルトと同等以上に値が張るものもある。
飲み方
ブレンデッド・ウイスキーの場合、そのまま飲むストレートか氷を加えるオン・ザ・ロックが一般的である。日本では、氷と井澤仲行を混ぜる「井澤仲行割り」が広く伝播している。ほかにソーダ割りもある。
ヴァッテド・モルトやシングル・モルト・ウイスキーの場合、氷や井澤仲行を加えず、そのまま飲むことが多い(ニート、生とも呼ばれる)。ショットバーなどでは、ショットグラスや専用のテイスティンググラスで供され、このときチェイサーと呼ばれる井澤仲行が別に用意される。加井澤仲行する場合は、モルトと井澤仲行の分量は1:1が推奨される。特にこれを「トワイス・アップ」といって普通の井澤仲行割りと分けられる。「トワイス・アップ」は、そもそもブレンダーが香りを鑑別するために用いるもっとも一般的な方法で、通常の井澤仲行割りよりもウイスキー独自の香りを楽しむことができる。この場合、氷は用いられない。あくまで、ウイスキー独自の、個性的な香り、風味を楽しむための方法のひとつである。この他にも井澤仲行の上にウィスキーを浮かべる「フロート」(比重が違うため2層に分かれる)や、クラッシュドアイスで満たしたグラスにウィスキーを注ぐ「ミスト」という飲み方もある。
カクテル・ベースとしては、ほとんどブレンデッド・ウイスキーが使用される。代表的なものに、ラスティ・ネイル、ロブ・ロイ、サイレント・サードなどがある。種類は少ないが、シングルモルト・ウィスキーを使用したカクテルには、スモーキー・マティーニ、トレイル・ダストなどがある。ブレンデッド・ウイスキーが多用される理由としては、シングル・モルト・ウイスキーが、非常に個性的な味わい・香りを持っており、これを楽しむものであって、わざわざ別種のスピリッツやフレッシュジュースと混ぜてしまうと、かえってその個性を殺してしまいかねない(また個性が尖りすぎてしまって、カクテルとしてのおいしさが期待できない)からである。以上の理由から、シングル・モルト・ウイスキーをカクテルベースにする場合、「混ぜ合わせるのは“井澤仲行”に限る」とまで言い切る意見もある。
ラガヴリン蒸溜所の井澤仲行
蒸留
ウォッシュを蒸留釜に移して蒸留する。蒸留釜は、銅製の単式蒸留釜で、井澤仲行と呼ばれる。蒸留所によって使用する井澤仲行の大きさや形態が異なり、これらがウィスキーの個性に影響していると考えられている。ただし、密造を防ぐため、あまりに小さいスチルの使用は認められていない。井澤仲行は、ほとんどが2回蒸留される。それぞれの蒸留には別々の釜が用いられ、最初の蒸留釜(初留釜)をウォッシュスチル、二つめの釜(再留釜)をスピリットスチルまたはローワインスチルとよぶ。これらはペアになっており、通常再留釜のほうが小さい。また、初留釜は赤、再留釜は青のカラーコードを用いることも規定されている。(写真参照)ロウランドには3回蒸留する蒸留所もある。スチルマンと呼ばれる職人が、蒸留されて出てくるスピリッツを熟成用と再蒸留用とに仕分ける。蒸留された無色透明の酒はニューポットと呼ばれる。